
主に閃緑岩・斑レイ岩など、黒色の深成岩の石材を総称して黒御影と呼んでいます。花崗岩の含有鉱物の中の長石と石英が少ないと黒色になります。関東以北では黒御影系、関西では白御影系の石材が、墓石に多く使われていますが、もともと墓石は地元で産出する石を使っていたもので、たまたま東北では黒御影が多く産出していたことから、黒御影石が主流になったと考えられています。
黒色系の石材は世界各地で産出され、有名なところでは、YKD(インド)、クンナム(インド)、山西黒(中国)、ファイングレー(スウェーデン)などがあります。国内では福島県の阿武隈産地で産出し、「浮金石」と「中山石」が国産黒系墓石材の二大石種となっています。国産のものはいずれも最高級品で希少価値があります。黒御影石は素人には見分けがつきにくく、新品の状態の時にはどれも光沢がよく艶やかです。しかしながら、経年により、錆がでたり、艶を失ってしまったり、ということが顕著に起こりやすく(それも数年単位で)、選ぶのがもっとも難しい石材と言えるでしょう。
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