
インドは、先カンブリア代から現世までの広範な年代の岩石や堆積物が広く分布する、土壌資源の豊かな国です。そのため、インドで産出される石材は、硬度の高いものが多く、色彩も豊富であることが知られています。
インドは、アフリカ大陸などと同様、最古の大陸のひとつです。地質学的には、岩相と年代に基づいて北部のヒマヤラ地域、中部から南部の山地、その間にある平野、の3つに分類することができます。石材が産出されるのは主に南インドで、古来より石材加工製品や石材彫刻の中心地となっており、石材彫刻に関しても2000年以上の歴史を持っています。
インド中部から南部の山地には、先カンブリア代の花崗岩や縞状の片麻岩が多く分布しており、それ以降に堆積してできた岩石の基盤を構成しています。大陸に隆起したデカン高原は、南インドのほぼ全域に広がっていますが、スウェーデン・フィンランドなどと並び、質の高い花崗岩の一大産地となっています。鉄鉱石やボーキサイトなども多く産出されるため、花崗岩には、中国などで産出されるものより雲母・石英・長石などが多く含まれ、硬度の高い、発色の良い石材が多く産出されます。
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