
インペリアル【imperial】は、「威厳のある」「最上級の」。「ニューインペリアルレッド」は、インドデカン高原の赤御影石の中でも、最もポピュラーな石種です。「世界でもっとも赤い石」と言われ、もともとは建築石材として数多く使用されてきた石。1980年代に急激に有名になり、モニュメントなど、世界中の多くの建設物に使用されました。現在も、「建物の外壁に明るい色の石を使いたい」などの場合に、幅広く使用されています。近年、墓石用に利用されるようになり、主に洋型墓石やデザイン墓石に使用されています。「ニューインペリアルレッド」と「黒御影」や、他の色の石材を組合せるなど、オリジナルのデザインを楽しめる石です。アクセントとしても楽しめます。存在感のある石なので「ニューインペリアルレッド」で建立すれば、墓地内で、迷わずに自分の家のお墓を見つけることができるというメリットがあります。薄明かりの下もはっきり映えますので、広い墓地内に建立する際には特におすすめです。スウェーデン産の「インペリアルレッド」とよく似ていますが、現在は価格の安価なこの「ニューインペリアルレッド」が主流となっています。
あまりにも硬質なため、加工の難しい石です。曲面に磨きをかけるときは、結晶が飛ぶことがあります。また、数年経つとごく微小のピリ傷が出ることがあります。しかし、粗目の石で、色が派手であることもあり、年月が経って雲母の剥離などが出た場合でも、触るとザラザラするのでわかりますが、見た目にはほとんどわかりません。
500m3以上と、生産量も豊富で安定しています。しかし、同じ丁場内でも、場所によって色調が若干異なるため、色合わせには注意が必要です。大きなお墓を建てる場合は、調達に数ヶ月かかることもあります。見掛け比重:2.61t/m3 。とても硬い石で、耐久性に優れています。
同じインド産の「アーバングレー」とは、殆ど同じ組成の石で(「アーバングレー」と「ニューインペリアルレッド」は、石の中に含まれている発光元素が違うだけなのです)、採石丁場も35kmほどしか離れていません。
岩石名は火成岩、花崗岩、赤系中目御影石。黒い部分は黒雲母、磁鉄鋼、角閃石、透明部分は石英、白い部分は斜長石、赤い部分はカリ長石です。艶のりの良い石です。