
「北大青」は「ほくだいあお」と読みます。「ペーターチン」と読むこともあります。中国山西省で採掘される、中間色の御影石です。近年開発されたばかりの、黒色ベースに白い模様のある、比較的新しい石材です。和型墓石、洋型墓石のどちらにもよく使用されています。お墓の良し悪しを検討するときに、真っ先に判断材料にするのが、吸水率と硬度です。良い石の条件は「吸水率の低い石」「硬い石」と言われているのですが、
「北大青」はその両方を備えていながら、安価なことで人気があります。「予算を抑えたいけれどもよい石を使いたい」方に人気があります。また、黒い石材、黒っぽい石材は、ほかにもたくさんの種類がありますが、「北大青」は、とくに石目を強調したい方にお奨めです。上品で落ち着きのある高級感あふれる御影石ですが、中国産の黒い石材の中では、最も安価な方にはいります。そして、硬度が高く、吸水率が低く、品質の良い、非常にお買い得感のある石材です。黒い石目に、うっすら青みも含まれている点が、太陽の下で非常によく映えるため、日光のもとで他の類似する石材と比較してみると、「北大青」の美しさがわかります。黒系の石種類ですが、真っ黒ではなく、「ダークグレー」のような色調の石です。黒っぽい中に、白と青がところどころにちりばめられており、落ち着きのある印象の石です。薄い黒、もしくは、濃いグレー、どちらともいえる中間色ですが、丁場が深くなってきており(まだ鉱山が新しく、掘りはじめたばかりの新しい石種でした)、最近石の色が濃くなってきて、高級感・重厚感がでてきました。品質や見た目の高級感に比べて、割安感のある石材です。しかし、今後は、原石の状況次第で変わる可能性があります。丁場がたくさんあり、大材も採れます。国産材の「浮金」によく似ています。そのためか、東北地区では、墓石材・外柵材としてもっとも人気のある石材で、多く使用されています。石塔を黒御影石にすると、石塔がひきたつため、人気があります。墓石・外柵ともに北大青にするのもきれいです。秋田県・山形県では、石塔を黒御影で建立するのが主流のため、人気があるのかもしれません。やや目の細かい石材です。価格と品質のバランスは非常によい石材です。色合わせが難しい石材です。色に注意が必要です。吸収率は非常に低いのですが、錆がでることはあります。