
白白系中目。「桃山」「ローズピンク」「中国ピンク」「中国桜御影(ちゅうごくさくらみかげ)」「小桜」とも呼ばれ、その名のとおり、ピンク色の小目の石材です。ここ数年、桜御影石の代表格として定着しています。均一で細やかな目合いと、柔らかなやさしいピンク色の色合いから、特に女性に人気があります。ガーデニングや、彫刻にもよく利用されています。植木鉢、洗面ボウル、ベンチ、環境用石、建築用石としても、よく使用されています。女性の他、キリスト教の方の墓石にもよく利用されています。近年、需要が多くなり、採掘速度が速いため、時期により石目・色合いに違いがでます。もともとは建築材として使用されていましたが、洋型墓の増加に伴い、転用されて使われはじめました。色ムラが少なく、色物の中では価格も手頃な石材です。明るく、華やかなお墓を希望される方には最適です。デザイン墓石に向いており、芝生の墓所では特に、やわらかなピンクと、その上品な存在感が引き立ちます。外柵の使用にも推奨され石材です。墓本体に「万成」を使用し、「外柵」に「G663」を使用した組み合わせがよく見られます。単体で使用するのもきれいですが、他の暖色系の石材と組み合わせ、ツートーンの墓石の脇役として使用すると、ピンクの柔らかさが引き立ちます。墓石の角を丸く面取り、デザインに曲線を多用すると、さらに優しい、やすらかな印象のお墓になります。赤系の石材の中では、きつさがなく、何にでも使いやすい石材でしたが、最近G663は閉山したという情報もあります。採石できなくなった石材は、価格が高騰し、メンテナンスのときに困ることもあります。購入を検討するときは、現地の情報や、業者の在庫状況を確認する必要があります。見掛け比重2.593t/m3。年間採石量:1.500m3。岩石分類は花崗岩。継続性について確認するとともに、経年変化についても確認が必要です。色が明るく鮮やかな分、経年による色褪せが目立つ可能性があります。また、流れのあるのが特徴の石で、流れのある箇所から徐々に風化が始まってしまうのが欠点です。風化が始まると段々大きくなっていきます。屋外で床にG663を石畳のように敷きつめてある建造物をよくみかけます。色褪せや風化がどのように、どの程度すすむものなのか、しっかり確認して見るとよいでしょう。