
「M1-H」は、インドのグリーン系墓石の中では代表的な石。重厚な雰囲気を持ち、重量感のある高級墓石材として人気があります。「M1−H(エムワンエイチ)」と呼ばれ、置物などにもよく使われています。緑と黒の混合色で、黒地に淡い緑系の小目がたくさん入っている、とてもきれいな石目です。一般に「インドグリーン」と言えば、この「M1-H」か、「M1」を指しています(どちらも、同じアンドラブラディッシュ州産)。「M1-H」と「M1」は似ていますが、「M1」よりも「M1-H」の方が石目が細かいのが特徴です(「M1」は中目、「M1-H」は小目)。非常に硬い石で、緑目の中間色では、最も歴史の古い石材です。光沢がよく、なおかつ落ち着いた色目から、洋型墓石・和型墓石の両方に使用されます。デザイン墓石にも使用可能です。もとは建造物に多く利用されていましたが、近年墓石としても使用されるようになってきました。長尺物がとれるため、広い敷地での、大きなお墓の建立にも向いています。同じインド系の「Y1」同様、石の硬さは最高峰です。水も吸いにくいため、苔や錆の出にくい石であり、経年変化が少ないといわれています。石のつやが落ちにくく、「M1」は、他のインド石材と同様、墓が映える石材であると言われるようになりました。文字を彫っても色が映えるので、花や模様などを彫刻をする際にも適しています。
見掛け比重:2.969t/m3、年間採石量:120m3。石塔にも外柵にも使用できます。せっかくの美しい緑色なので、石塔・外柵ともに、同じ「M1-H」で建立するのがおすすめです。緑色が際立って、美しさが倍増します。逆に、コストを抑えるために、外柵だけをより安価な石材で建立した場合、外柵だけが色ぬけしたり、錆が出たりして、せっかくの「M1」の緑色の美しさが台無しになってしまいます(石塔は美しい「M1-H」の緑色なのに、外柵が錆びて茶色っぽくなってしまったり、色が抜けて白っぽくなってしまう、など)。組み合わせるのであれば、黒系の御影石同士ではなく、グレー系の御影石と組み合わせるとよいでしょう(例:石塔は「M1-H」、外柵は「アーバングレー」、など)。
複数の丁場があり、丁場の場所や時期によって色に差がでます。しかし、その割には、石目・色のバラつきが少ない方で、品質は安定しているといえるでしょう。吸水率、硬さ、艶持ち、どの面においても優秀な石です。