
インド・アフリカ・スウェーデンから輸入される石材は上質なものが多いと言われていますが、とくにスウェーデン産の石材には、輸入石材の中で最高級と言われるものがいくつかあります。日本で墓石に使用される黒御影石の中でとくに評価の高いボナコート・ファイングレーはスウェーデン産です。ほかにスウェーデン産の石材には、エボニーブラック・ミッドナイトサン・スウェーデンマホガニーなどがあります。中部スウェーデン、南フィンランド、ロシアのラドガ湖の東にかけて分布するラパキヴィ花崗岩がベースですが、その成因については諸説あります。大陸氷河に削られた岩石は、日本の他の花崗岩に比べると、粒の粗いものでも同じ花崗岩とは思えないほど硬く、ノミを入れたとき金属音がするほどと言われています。スウェーデン、フィンランド、ノルウェーの3国はバルト楯状地に属し、始生代・原生代の岩石が広く分布しています。スウェーデン産の石材が硬いのは、地質が主に先カンブリア紀の花崗岩や変性岩からなり、金属鉱床が発達していることも関係しているのかもしれません。スウェーデンは鉄鋼や銅の産地でもあり、良質な鉄が採れることでも有名です。
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