
「青小目」は、茨城県真壁町から産出される花崗岩です。産地の名前から、「真壁小目」・「茨城青小目」とも呼ばれています。国産の石材の中では、石材店が最初に薦めることの多い、白御影石の代表的存在です。関東地方では、墓石に多く使用されています。歴史と使用実績のある、信頼性の高い石材です。
研磨による光沢もよく、経年変化の少ない石として知られています。古くから高級墓石として使用されています。「青小目」には、「摩尼玉(まにだま)」と呼ばれる、特徴的な石目があります。大きな面に時々混じる石目です。「青小目」にしかない特徴的な石目で、大判の中に摩尼玉が混じると、なんともいえない良い風合いの石目になります。
白御影石の中でも、どちらかというと青味の強い、硬質な石材です。磨くと艶持ちが良く、墓石に最適の石材です。ほかにも、燈籠やモニュメントなどの叩き仕上げにすると綺麗に仕上がる石でもあります。
一般に、石英、長石、黒雲母より成っています。「青小目」の研磨した面は、美しい青味を帯びています。石質は硬く、密度も高い良石ですが、白玉の 出やすいのが特徴です。そして、石目もやや不揃いですが、「石目がそろっていない=良くない石」ということではなく、「青小目」の場合は、石目が揃いすぎている石よりも、かえって石全体として見た時の風合いがあります。自然の御影石としての味わいがあり、日本的な「わび」「さび」を感じられる石です。よく見ると「ムラ」や「ダマ」がありますが、均質であることにとらわれなければ、心から安心できる石です。
吸水率は0.233%と高く、ほとんどの場合はすぐに乾きますが、日当たりの悪い場所や、湿気の多いところでは、一年中、水を含んだ様になっているものもあります。しかし、これも、水を含んだ見た目がよくないかというとそうではなく、全体的に水を吸う事で、かえってよい色合いにみえます。水を含んでも感じのよい石です。吸水性が高いとはいえ、雨に濡れた程度ではどうということはありませんが、外柵に使用した場合、地面にも接しているため、全体的によく水を吸います。しかし、水を全体的に吸っている為、かえって良い色合いにみえます。「石目がそろっている」「吸水性が低い」ことがよい墓石の条件であるかのように言われがちな中で、私たちの価値観を問い直させてくれる、奥の深い石であるともいえます。見掛け比重0.638t/m3。
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