
中国からの輸入墓石としては歴史が古く、大量に輸入されており、安価な石材です。 白御影石の中では、目が細かい方で、墓石としては最もポピュラーな石材です。
黒玉が多く、白系小目の石では最も安価な石材です。和型墓石に使用されることが多い、お墓らしい石目の石材です。青系と白系があります。分類は、火成岩・花崗岩・白系小目御影石、黒い部分は黒雲母、磁鉄鋼、角閃石です。透明部分は石英、白い部分は斜長石、グレー部分はカリ長石です。墓石用として現在使われている白系小目御影石の中では、もっともポピュラーな石材です。丁場は、小さいですが、数十か所あります。原石採掘量が豊富なため、色目にばらつきはありますが、色合わせは可能です。日本産の「小目石」(茨城県産の「真壁小目」のこと)、もしくは、同じ茨城県産の「稲田御影」の小目に似ていることから、「新小目」と呼ばれています。石材店によっては「青華石」という名前で流通していることもあります。漢字の名称ですと、日本国産の石材と混同しがちですが、中国産の石材には、産地を表す、アルファベットと数字の正式名がありますので、産地と正式名称を確認する必要があります。G614は、「じーろくいちよん」と読み、福建省で14番目に製品化された石、という意味の名称です。福建省産の石材として、日本で使用されている石材の中では、G623、G688と並んで、代表的な石種です。とにかく、安価であることから人気があります。欠点は、吸水性が高いこと(吸水率0.295%)と、水抜けがよくないことです。雨が降ると水を吸い、その後晴天がしばらく続いても、なかなか水が抜けないため、墓石の上下で色が二層に分かれてツートーンになってしまうこともあります。水抜けがよくないのは、石の性質だけに依るわけではなく、最近の建築ボンドを多用した工法にも原因がある場合があります。
G614を外柵に使用する場合は、泥水も吸ってしまうため、芝生墓地などではなく、地面から離れている区画で建立した方がよいと言われています。また、軟らかいので、加工については、磨きよりタタキの方が良いと言われています。それでも、比較的、色ムラ、キズ、玉(アザのようなもの)も少なく、安価なため、安定した人気があります。主に石塔として使用されています。見掛け比重2.649t/m3。しかし、鉱山が止まったという話もありますので、在庫の量を確認が必要です。内包不純物が多いものもあり、特に塩分が含まれると、水抜けが非常に悪いようです。不純物が多いものは、表面を触ると明らかなざらつきがあります。なお、それらの品質に関わらず、青く見えるものが良材と言われています。