
「G603」は、「じーろくまるさん」と読みます。中国の石材は、産地の情報をベースに石材の名前がつけられていた時期があり、「G603」の「6」は福建省をあらわし、「03」は、福建省で6番目に製品化された石材であることを表しています。黒雲母花崗岩。美しい白色系の御影石です。「ライトグレー御影石」「パダンクリスタル御影石」「パダンホワイト御影石」などとも呼ばれています。目は粗目です。G623とともに、このG603は、数多く日本に輸出され、石材業界を支えてきた石、とまで言われるほど、日本でも20年以上前から使用されているポピュラーな石材です。そのため、「お墓らしいお墓」を安価に建てたい場合におすすめの石材です。採石場が港に近いことも、大量の輸出を可能にしており、価格を安価に保つのに役立っています。価格の割に硬質で、大材も採れ、埋蔵量も多いとされています。丁場は大きく、かなりのスピードで採掘が進んでいます。丁場上層部の石は、下層部に比べると、色が薄めであり、薄い色の部分は、ヨーロッパ向けに輸出されたり、彫刻に使われたりします。納骨室内部・建築内装材に適しており、彫刻に良く使用され、コストパフォーマンスの高い石です。
吸水率が高く原石によってはサビ・変色の可能性が有るため、美しさを保つためには、屋外向きの石材ではありません。
建築材や墓石用によく使われますが、そのほかにも植裁基礎、キッチンのワークトップ、緑石など、あらゆる場面で使用されています。巻石やカロートにも使用されています。中国産の白みかげの代表的石材で、稲田みかげによく似ており、稲田みかげとよく似た商品名で販売されていることもありますが、Gからはじまる名前が正式名称で、正式な書類にはこの番号で記載されます。購入の際には、正式名称と、丁場が閉鎖されたり、採掘中止になったりしていないか、よく確認することが必要です。中粒ですが、正長石の大型斑晶が目に付きます。生産量が多く、大材もとれます。石質も安定しているのですが、多量採掘のため、鉱山事故も多く起きています。そのため、鉱山閉鎖も時々起こっています。有色鉱物は細粒です。見掛け比重:2.640t/m3、吸水率:0.228%、年間採石量:10.000m3。