
あだたら御影の「あだたら」は、詩人で彫刻家の高村光太郎の詩集『智恵子抄』の中の「樹下(じゅか)の二人」「あどけない話」に「阿多多羅山」として登場する有名な山です。あだたら御影は、日本百名山・花の百名山としてもよく知られている、福島県・安達太良産の白御影石です。安達太良連峰は那須火山帯に属しており、和尚山、安達太良山、船明神山、鉄山、箕輪山、鬼面山と、南から北へ9kmにわたり連なっています。標高1,700メートルの安達太良山は、活火山であり、二本松市〜本宮市にかかる安達太良のすそ野・稲沢研石で採掘される良質な御影石があだたら御影です。
模様が均一で細かい小目と、より細やかで少し青味がかった細目の二種類があります。最も正統派の白御影と言われており、混じり気の少ない上品な色味から、和型の墓石に向いていると言われています。横目・立て目などの癖がすくなく、大材も可能です。耐久性・光沢については申し分なく、変色が少なく落ち着いた雰囲気であることから、モニュメントにも適した石材です。陽による変色はありません。水により多少変化がありますが、品質が劣化するわけではありません。この石を取り扱っている福島県田村市の株式会社フクイシは高い加工技術を持ち、彫刻作品をジャパンストーンフェアに出品されたこともあるそうです。石像も取り扱っており、通常の墓石だけでなく、オーダー墓石、ファントーニ(彫刻墓石)も相談可能です。