代々、受け継ぐお墓。長男がいれば長男が、男性がいなかったら長女が自然に相続するものと考えていませんか?
もしそういった慣習で相続するにしても、トラブルが起こりやすいもの。注意しなくてはいけないことがあります。そんな注意点を紹介します。
先代が亡くなり、長男が管理をすることになった時はどうしたらいいでしょうか。考えるのは、毎年2回ほど、春と秋のお盆の時期にお参りをして、お花を供えるだけでいいような気がします。
長期休暇があればその度にお参りするくらいでいいようなスタンスでいると、実はそれは間違いに気づくことになります。他にも色々な手続きがあり、管理も単純なものではありません。
まず言えるのは、お墓は住宅にも似ているということです。家を買う時と同じで、お墓を買う時は土地代、墓石代がかかり、その上、管理にも毎年お金がかかっています。
墓石と土地購入分だけでなく、使用料や管理費が毎年かかっているわけです。
使用料も1回支払えばいいところもあれば、毎年料金が加算されるところもあり、10年払うなら当たり前ですが1年分の10倍払うことになります。それを計算すると、驚くほど高い金額がかかったということもあります。
また、その一家で誰かが亡くなった場合は墓石に名前を書いてもらったりするのもお金がかかります。なので、長男だから自動的に管理してもらうのが当然ではありません。
例えば10年分くらいの使用料、管理費くらいは多めに払っておくと、相続してもらいやすくなります。
遺産を分割する時も、「使用料、管理費」を別に取っておきましょう。遺産分割では平等に、と長男、長女の区別なく法律にのっとって分けるケースも多いですが、それだと後からトラブルになってしまうかもしれないので注意しておく必要があります。
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