年忌法要とは無くなった人(故人)を偲び供養(死者の冥福つまり死後の幸福を祈って行う供養)を行う事で、初七日から四十九日までの法要を追善供養と言い、忌明けとなった後の供養を年忌法要と呼びます。
年忌法要は、命日から一年目、三年目、七年目など節目となる年ごとに行われる法要のことです。
法要の際には、故人に近しい遺族や親族に加え、お世話になった近所の方や遠縁の方などを呼び、お寺から僧侶を招き、お経をあげて貰い、その後会食などをすることが多いです。
年忌法要は命日に行うことが基本ですが、各人の都合などで休みの日にやることが多いと思います。その様な時は命日よりも早い日にちに行うことを留意してください。
日程が決まったら、場所を決めることになります。自宅や菩提寺に加え、最近ではお料理屋さんなどで祭壇を準備してくれるサービスも充実しておりますので、会食の際に移動する手間が省けるので、好まれています。
場所を決め、案内状を事前に送ることを忘れない様にしましょう。案内状が届いた場合は速やかに返事を出し、出席することが望ましいです。やむを得ず欠席する場合にはその旨を早めに伝え、どうしても出席出来ないお詫びの気持ちを電話や文書で述べることが大切です。
そこまでの年忌法要が終わると弔い上げと言われます。弔い上げを終えると、仏壇の位牌の中からその方の戒名のものを片付けて、先祖代々の位牌に含まれていくという形を取ります。ここまでの法要が終わると、故人の霊は完全に清浄になり極楽往生できるようになるという意味です。この際に永代供養をする場合などが多いようです。
宗派や地方によって風習は様々ですが、七回忌くらいからは法事の規模は小さくなり、遺族や親族など、故人に近しい人だけでの内輪の法要とするところが多い様です。服装についても一周忌までは正式な喪服を着ますが、その後はだんだん略式になっても構いません。地味な平服ということで黒や紺、グレーなどの服を着用し、装飾品や化粧はあくまでも地味にすることが礼儀です。特に法要を執り行うべき施主は参列者よりも軽い服装にならないように気を付けることが必要です。三回忌までは喪服を着用しておくと安心でしょう。
お寺に対しては僧侶への読経のお礼や戒名をいただくお礼としてお金をお渡しします。戒名については、名前によってお布施の額が違いますので、事前に良く相談しておくことが必要です。
法事に招かれた場合には、「御仏前」としてお金を包むのが一般的です。招く方は食事をお出しし、引き物をお渡しすることになります。大体食事と引き物で1万円くらい掛かるので、その程度のお金を包むのが一般的だと思います。但し親戚に関しては金額も一概には言えませんので、周りの方への相談などしてみると良いでしょう。
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