ではまず、お墓参りをするのはどういうときか考えてみましょう。
例えば法事の後などはどうでしょうか。
親戚縁者が集まって故人を偲び、会食で話に花を咲かせたあとで「ちょっと挨拶して行こうか」と皆でお墓を訪れるのはよくあることです。
最近では法事そのものを墓地で執り行うことも増えてきました。
それからお盆ですね。普段は別々に暮らす一家もこのときは集まって、ご先祖様を一緒にお迎えしお見送りします。迎え火送り火を焚いたり精霊馬を作ったりして、お墓にお参りしたものです。
霊園が近くにある場合には、毎日散歩がてらお墓にお参りするという人もいらっしゃいます。特に大切な人を亡くした場合には、そうせずにはおれないという気持ちも分かる気がします。
では、これらの場合にはそれぞれどんな服装でいらっしゃっているでしょうか。法事の後であれば、法事に出席した格好のままですから、ある程度きちんと身なりを整えているはずですね。
お盆に一家でとなると、暑い最中でもありますし、そこまで堅苦しい恰好はしていないかもしれません。毎日お散歩がてらとなれば、本当に普段着のままに違いないでしょう。
そう、お墓参りにドレスコードはありません。恥ずかしい恰好でなければ、どんな服装でも構いません。
お墓にお参りするとは、故人を偲び、今の自分を見せに行くことです。誰にとっても、着飾ったハレの日も、くだけた格好で過ごす日もあります。
お墓参りをハレの行事と思えばきちんとした格好をしたいですし、日課としているなら普段着でいいのです。
むしろ、どんな格好で訪れるかよりも、どんな気持ちで訪れるかの方がずっと大切です。
生前にいただいたご縁に対する感謝の心を忘れずに、気持ちよくお墓を訪れたいですね。
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