お墓参りに行くと、まずお供え物やお線香を供える前に必ずしなくてはならないのが、お墓をきれいにすることです。
前回お供えしたお花や、お線香の燃えた後の灰などが残っているのはもちろん、風雨にさらされているので、長い期間お参りをしたなかった場合には、ミズゴケや、雑草なども生えている場合もあります。
まずは、雑草は手で抜き、落ちているゴミなどがあれば拾い、前回のお供え物の残りなどや枯れたお花なども除いて、墓地に備え付けてあるゴミ箱などに入れましょう。
大きなものを除いたら、いよいよ墓石や墓碑などをきれいにします。先ほど行ったミズゴケなども落とします。
墓石は大変美しい石で作られていますが、これらはたいてい傷がつきやすいものなので、金属製などの固いたわしなどで洗うのは避けましょう。また洗剤なども石を変色させますので、くれぐれも使わないようにしましょう。
まずは墓石全体に桶でお水をかけ、そして、水を含ませたやわらかいスポンジなどで表面をやさしく拭いながら、ミズゴケなども一緒に取り除きます。
彫ってある文字などは特にミズゴケがつきやすいですので、塗料がある場合はそれらを剥がさないように気をつけながらやさしくクリーニングします。その後、また手桶のお水できれいに全体を流します。
このような洗い方でお墓は十分きれいになります。
くれぐれも墓石に傷をつけたりしないよう、力を入れすぎたりせず、よく注意を払って、そこに納骨されている人をやさしく洗ってあげる気持ちで、心をこめて丁寧に行いましょう。
きれいにすることはまた、供養にもつながります。
お花を汲み立てのきれいな水で生けて、好物のお供え物を置き、お線香とろうそくを灯したら、清めた墓石と同じように清まったすがすがしい心で掌を合わせられることでしょう。
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