塔婆は、卒塔婆とも言われ、故人を供養するための道具の一つです。仏塔に似せて作られた細長い木で、下半分にはお経が記載されていたりします。宗教によって違いはありますが、家系の名前や戒名を書かれることもあります。塔婆は、空・風・火・水・地を表す形をしており、仏塔をイメージした形に木が削られています。塔婆は、お墓の周りに立てます。
塔婆は、塔婆供養を行う際に用いられます。塔婆供養をする場合は、まず施主を決め、施主は塔婆供養する際の人数をまとめます。参加者が決まったらお寺に連絡をし、参加者の氏名を伝えます。口頭ですと間違いやすいので、紙に記載したものを渡すのが丁寧なやり方です。法要の当日ですと無理な場合がありますので、遅くとも1週間くらい前までには連絡をしておくのが常識です。
塔婆の金額は、1本につき3千円から5千円程度です。お寺によって金額が異なりますので、予め聞いておく必要があります。お布施の金額に塔婆料は含まれませんので、お布施とは別にお坊さんに支払うことになります。お金を入れた包みには、「塔婆料」などと記載するのが良いでしょう。三十三回忌には、生木塔婆といって、杉や松などの生木をつけて立てることがあります。
これは、たいていの宗派で行われますが、浄土真宗では行いませんのでご注意ください。塔婆は、追善供養を行うために使用されるものです。追善供養というのは、先祖を供養することで自分にも徳が来るという考え方ですから、阿弥陀様が自分達よりもはるかに高い徳の中にあるという考えの浄土真宗にはふさわしくない考え方なのです。浄土真宗の法事は、あくまで阿弥陀様の教えをご先祖様を通して感じ、感謝することなのです。
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