供養とは？その意味を解説

供養とは

供養とは、見返りを求めずに相手の事を想うことを言います。供養をすることで、相手だけでなく、自分も救われます。供養をするためには、お供え物などを購入するのではなく、供養をする人の心が大切です。供養したい相手の事を想い、思い出話をしたりお経を読んだりすることも供養の一つです。

先祖供養

先祖供養は、自分のご先祖様を供養することを言います。先祖の想いは、現世で生きている自分に様々な形で影響していると言われています。先祖は子孫を大切に思うものですが、その子孫が先祖を大切にしないと不安や不満に思い、子孫へ災いが起こったりすることがあります。逆に、先祖にしっかりとした信仰心をもち、定期的に供養をしていれば、そのような災いから身を守ることができます。供養をするというのは、ただ形式的に祈りに行くというだけの行為ではなく、気持ちのこもった祈りを送ることです。自分がこの世に産まれることができたのは、先祖がいたからこそだからです。

彼岸供養

彼岸供養は、正式には彼岸会や到彼岸というと言い、日本独自の供養方法です。彼岸という言葉には、現世から仏の世界へ渡るという意味があります。現世の世界と先祖のいる世界の間には川が流れており、現世に生きている人はその川を渡れません。先祖のいる世界は悟りの世界であり、亡くなった人だけが行ける安らかな世界です。お彼岸は、その安らかな世界へ行った先祖を偲ぶ行事です。

永代供養

永代供養は、何世代にも渡って先祖を供養することを言い、個人で行うよりも、お寺などで行うことが多い供養方法です。また、一生独身の人が亡くなった場合や、子供のいない夫婦の場合などに行う供養でもあります。子孫がだれもいない場合、お寺のお坊さんが代わりに行ったりもします。子孫のいない人は、世代に渡って供養してくれる人がいないため、このような方法が取られます。