ペットブームと言われてから、久しく時が経っています。すでにブームを越え、定着化し、いよいよ日本も欧米並みのペット社会へと至るのかもしれません。今では、賃貸物件でも、ペットを飼うことができ、特に犬に関しては、自分の子供のように接している人も、多数いるようです。これは少子高齢化とも関係し、子供はいなくてもペットは飼っている、という夫婦も多くなっています。もしかしたら、すでに子供の数よりもペットの数の方が多くなっているのかもしれません。
しかし、ペットを飼うとは、飼い主が最後まで責任を持つことが重要です。最後まで、とはペットの死まで飼い主が面倒を見ることです。基本的に、飼い主よりも先に死を迎えるのが、ペットでもあります。家族同様に飼っていたのであれば、飼い主として、ペットのお墓を建てたくなるでしょう。それには、どういう方法があるのでしょうか?
まず、ペットが死を迎えた際、荼毘に付すには、二つの方法があります。一つは役所に依頼する方法で、もう一つが民間業者に頼むことです。もっともお金が掛からないのが、役所の方ですが、まとめて荼毘に付すことになります。しかも、ペットのお墓に遺骨を収集できるかと言えば、そうではないようです。もちろん、相談すれば、きちんと遺骨を返してくれるところもあります。しかし、人のように、一体ずつ行うわけではないので、他のペットと紛れてしまうのが、一般的であるようです。そこで、民間業者に依頼する方が適切であるとも言えます。当然、遺骨が戻って来るようになります。ただし、ニュースなどでも報道されていますが、住宅街の中に、焼却装置の付いたトラックなどを駐め、そこで荼毘に付す業者もあります。あるいは、遺骨が戻って来るとしても、他の動物の骨が紛れているなど、トラブルが発生することもあります。このため、民間業者を選ぶのであれば、信頼がおけるようなところにすべきでしょう。もっとも、法律が整備されていないという問題もあります。本格的なペット社会へ至るのであれば、この点をきちんとしておくことも、今後の課題でもあるのでしょう。
しかし、役所においても、ペットの火葬をする業者などを紹介してくれます。同時に、ペットのお墓についても、パンフレットなどを配布してくれます。今では、ペットのお墓を生前に購入しておくこともできます。しかも、宗派に合わせたものもあれば、無宗派もあり、すでに人と同様な埋葬ができるようになっています。また、掛かり付けの動物病院においても、火葬からペットのお墓まで案内してくれるところもあります。仮にペットの最後を動物病院で迎えるというのであれば、担当の獣医師などに相談してみることも、一つの方法でしょう。
なお、ペットのお墓と自分のお墓を一緒にする飼い主もいます。自分の死まで、ペットの遺骨を大事に保管し、一緒に埋葬してもらうというものです。これもまた、ペットの家族化を象徴していることでもあるでしょう。
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