両家墓は、複数の家を一つにまとめたお墓のことを言います。これは、子孫が減っている現在、増えてきている形のお墓です。子孫がいないお墓は無縁墓となりますが、そのような事態を防ぐため、嫁いでしまった娘の家系と一緒にお墓を作るといったように、子孫のいなくなってしまった家系でも繋がりを持ってお墓へ入ることが出来るしくみです。両家に子供が一人ずつしかいない場合、両家のお墓を一つにまとめることによって、子供達が結婚してもどちらの家の家系も面倒を見ることができます。
両家墓は、実は昔からあったのですがあまり広く使用されておらず、少子化が進んできた現在、少しずつ増えてきています。子供の数に対して親の数が多くなっている現在、子孫一人あたりが先祖のお世話を少しでも軽減させようと考えられた方法でもあります。別々の場所に建てられたお墓それぞれを管理するよりも、1つのお墓を管理する方が手間がかかりませんし、丁寧に管理することができます。
両家墓には、複数の形があります。1つの区画内に2つの墓石を建てるタイプがあります。しかし、墓相的に良くないとされる形で、最近ではあまり見られません。また、1つの墓石に2つの家をまとめた形があります。棹石には両家どちらの名前も刻んでおり、〇〇家 〇〇家と2つの家系を並べて書く書き方と、苗字を並べ、その下にまとめて「家之墓」と刻む形があります。
納骨室は、お墓の下で2つに分かれているものと、1つにまとめられているものがあります。また、両家墓には洋型の墓石が使われる事が増えています。和型は縦長の棹石ですが、洋型は横に長い形をしています。家の名前も横文字で刻まれているものが多く、中心には「ありがとう」という言葉やお花の模様などを刻むこともあります。納骨室は、1つにまとめられています。
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