無縁墓は、子孫がとぎれて管理してくれる人がいないお墓のことを言います。家系が続いていれば子孫がお墓の管理をしてくれますが、現在は少子化で家系が途切れる家も多く、無縁墓が増えているのが現状です。過疎地では特にこの傾向が強く、帰郷する人がどんどん減っていく上、先祖を供養しない人、代々継がれてきたお墓を守らない人が増えています。お寺に納めていたお墓も無縁墓が急増しており、管理者のいないお墓ばかりで管理しきれないお寺は、お寺のお墓を閉めざるを得ません。この傾向は、過疎地だけでなく、都市部でも増加している傾向にあります。10年後、20年後の事を見据え、合葬式の墓地を増やしたりするといった対策も取られており、無縁墓をなるべく減らす対策が取られています。
無縁墓になる基準は数点あり、無縁墓となり得るお墓に対し、故人と縁がありお世話する権利がある人に対して1年以内に申し出てほしい旨を掲載し、1年以上申し出がなかった場合に正式に無縁墓と認められます。無縁墓となったお墓は、墓地の管理者が閉魂法要を行い、改葬することができます。また、ある程度の期間年間使用料を納めてられていないお墓に対しても無縁墓とする場合があります。とくに民営の霊園ではこのような処置を取ることが多くあります。管理料が支払われないままですと、管理費ばかりがかさみ、運営が困難になりますので、仕方のない処置であると言えます。無縁墓となったお墓の遺骨は取りだされ、無縁仏となります。無縁仏となったら他の無縁仏と一緒に納骨されます。複数の遺骨を同じ場所に納めることを、合祀と言います。無縁墓となったお墓の墓石は、管理者にもよりますが、磨き直して再販をするところもあります。
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