飛び石は、日本庭園によく見られるもので、土の上を歩きやすくするために土の上に飛び飛びに乗っている平らな石のことを指します。歩きやすくなるだけでなく、雨で土がぐちゃぐちゃになっている場合でも靴が汚れませんし、水たまりもできにくいので濡れる心配がありません。飛び石は、石が連なっているのではなく、間を空けて並べられています。また、庭全体にまんべんなく置かれているのではなく、道沿いに一列になっているのが一般的な飛び石です。また、庭に変化を付け、より歩きやすい道を作るという意味で石を並べているものは、述段と言われています。
述石は飛び石のように離れて置かれてはおらず、異なる形の平らな石がしきつめられて長方形の形を作っています。これも、一本の道が出来るように並べられており、門から玄関の入り口にかけて、靴が濡れたり汚れたりしないような工夫がなされています。飛び石や述べ石は様々な種類があり、石の大きさや形、置き方によって庭の印象ががらりと変わります。石を並べて一直線の道を作るのか、少しカーブを混ぜながら道を作るのか、植木に沿って見物できるよう色々な方向へ迎える道を沢山作るのか、作り方は様々です。また、石の長さや大きさ、形などもかぞえきれない程の種類があります。大きな石と小さな石を組み合わせて作られたもの、平らで正方形の石だけでシンプルにつくられたもの、丸みを帯びた小さな石を敷き詰めて道が作られているものなど、様々な種類があります。
飛び石や述石は、日本庭園に多く見られますが、またお墓でも使用されています。お墓の入り口からお墓にかけては、土がある場所や砂利がある場所がありますので、靴が汚れたりしないよう飛び石を設置します。平らで正方形或いは長方形の石をならべているお墓が非常に多く、見た目もシンプルです。石の種類も、お墓の石と同じものを使用するところが殆どです。
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