墓石の種類とは?吸水率や注意点も解説【墓石ナビお役立ちコラム】

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墓石の種類とは?吸水率や注意点も解説

墓石を初めて購入する場合に悩むところ1つが、墓石の種類が多く何を基準に選べばよいのかということでしょう。普段の生活で墓石について触れる機会は少なく、一般的に「墓石は黒か灰色?くらいしか分からない」といったようなイメージしか浮かばないかと思います。

もちろん石材が好きな方は、ある程度墓石に使用される石材についても理解していることでしょう。しかし、多くの方は墓石の種類や、墓石の材料そのものついてよく分かりません。

今回は墓石の種類や特徴で悩んでいる方に向けて、墓石の種類や特徴をはじめ、購入時に大切な吸水率についても分かりやすくご紹介します。また、墓石の選び方も解説するので、参考にしてみてください。

墓石の種類と特徴

まずは、墓石の基礎知識や種類、特徴などをご紹介します。墓石は文字通り石でできていますが、複数の成分が含まれています。

墓石の種類を知ることで、実用性や好みに合わせて選ぶこともできますよ。

墓石は石材で構成されている

文字通り墓石は、石でできています。誰もが直接見たり触ったりしたことがあるかと思いますので、質感や見た目もイメージできるでしょう。墓石に使用される石材は、基本的に天然の材料を用いて加工しています。

作り方ですが、まずは鉱山で採掘作業を行い加工場へ運びます。そして、墓石屋が天然の石材をカットしたり研磨したりしながら、墓石の形状へ加工する流れです。

具体的には、磨き作業にいくつかの段階があり、カット後に叩きやバーナーなどの表面仕上げ、機械を使用したRや複雑形状に加工作業などが必要です。そして、彫刻作業などに入ります。

墓石を1墓作るためには、多くの手間と技術が必要としていることを覚えておきましょう。

墓石は1種類ではない

墓石は1種類ではありません。墓石業者によって取り扱っている石材は違いますが、300種類以上存在します。また、墓石の産地もさまざまで、国内のさまざまな鉱山をはじめ海外の石材も輸入しているのが特徴的です。

ただ、多くの墓石は4つにカテゴリでき、以下の種類から各石材に分類できます。

  • 閃緑岩
  • 斑レイ岩
  • 花崗岩
  • 安山岩

つまり墓石は4つの分類と300以上の種類に分けて、比較検討することが可能です。しかし、非常に種類が多く複雑なため、多くの種類があるということを覚えておくだけでもいいでしょう。

たとえば御影石は成分で分類された石材ではなく、兵庫県御影地区で採掘された石材の総称です。そのため御影石と一言で表しても、白っぽい色や黒色などさまざまな種類が販売されています。

墓石の主な種類

墓石の種類をいくつか、以下にご紹介します。墓石屋が取り扱っている墓石は国内外さまざまで、色合いや性能も大きく違っているのが魅力です。

  • 白御影石:産地・中国。多くの墓石に用いられている主流の墓石。
  • ロイヤルブラウン:産地・インド。灰色をベースとしてアクセントのように茶色がかった色合いが特徴。
  • 庵治石:産地・日本。高級石材の1つで灰色と黒色、白色がバランスよく混ざり高い硬度が強み。希少価値が高い。
  • G682:産地・中国。墓石の中では珍しい明るい茶色がベース。
  • ダコタマホガニー:産地・アメリカ。粗い目と赤みがかった色合いが特徴。耐久性は他の墓石と比較すると低いため、管理には気を付ける必要がある。
  • ブルーパール:産地・ノルウェー。石材ですが結晶のように見えるのが大きな特徴。

他にもさまざまな色合いや性能の石材があるので、これから墓石を購入する方はあらかじめ色合いを決めておくのがおすすめです。

墓石の種類によって値段が変わる

墓石は種類によって値段が変わるため、予算を考える上で事前に把握しておくことも大切です。

比較的高い価格の石材は、採掘しにくく希少価値の高いタイプが多い傾向です。

反対にリーズナブルな価格の石材は、採掘しやすかったり流通量が多かったりするタイプが多い傾向で、G623などが代表的です。

リーズナブルな墓石と高級石材は、20万円や30万円といった単位で価格差があります。そのため予算との兼ね合いを慎重に考えながら、購入候補の墓石を選びましょう。

さらに墓石業者によっても価格帯は変わるため、複数業者から見積りしてもらったりカタログを貰ったりすることも必要です。

墓石の吸水率とは

続いては墓石選びや耐久性などに大きな影響を与えている、吸水率の意味などについてご紹介します。

吸水率とは水の浸透しやすさ

墓石の吸水率とは石材の表面から内部へ、水分がどれだけ浸透しやすいかを数値化したものです。

そして墓石の種類によって吸水率は大きく違い、見た目だけでなく経年劣化の度合いにも影響を与えています。

見た目の違いとは、次の項目でも解説する水アカのつきやすさによる光沢感です。また、吸水率が低い墓石は吸水率の高い墓石よりも、雨風などの影響を受けにくいのが特徴です。

墓石を選ぶ際は、吸水率が低く硬度の高い石材から検討するのもおすすめでしょう。

墓石の吸水率が与える影響

墓石の吸水率は高かったり低かったりすることで、劣化しやすさに影響を与えます。ここでは、どのような劣化に影響を与えるのか、簡単に解説します。

墓石の吸水率が高いとさまざまな影響を受けやすい

墓石の吸水率が高いということは、石材内部に水を溜めやすい特徴を持っています。雨はもちろん、地面の水分も吸収しやすいため、湿度が高い状態です。

湿った状態が長く続くと、耐久性だけでなくカビなどさまざまな現象を招いてしまいます。

苔が生えやすい

吸水率の高い石材は、墓石表面に苔が生えやすいのも特徴です。苔の胞子は空気中に漂っていて、墓石表面にも付着します。そして、湿った状態が長く続くと苔が成長するため、墓石表面に多数の苔が発生する仕組みです。

墓石に苔が生えるのは、ご先祖様に対して失礼に感じるかと思いますので、なるべく早い段階で剥がし、水・墓石用の洗剤・布・スポンジで清掃しましょう。

錆が発生しやすい

墓石の中には、鉄成分を含む石材もあります。そのため、時間の経過とともに空気中の酸素と結びつき、酸化していきます。この酸化がいわゆる錆のことです。

吸水率の高い墓石の場合は水分が浸透しやすく、内部の鉄成分が反応し錆へと変化していきます。錆は見た目の問題だけでなく、ひび割れや欠け・破損にも繋がる劣化現象です。

また、内部に発生した錆は除去が難しいので、状況によっては建て直しをおすすめします。

変色しやすい

吸水率の高い墓石は、水を除去しにくい性質でもあるため、水アカが発生しやすい特徴もあります。また、カビも発生しやすいため、見た目や耐久性にも影響を与えます。

見た目に関しては、内部の性質変化によって変色し、茶色や灰色などシミのような模様が出てくるのが特徴です。

吸水率の低い墓石の場合は、水を吸収しにくく内部に溜めにくいため、変色しにくさという点でも優れています。

光沢がなくなる

吸水率の高い墓石は、光沢にも影響が出やすい傾向があるため注意が必要です。

石材は本来の光沢に加えて、研磨加工などによってさらに綺麗な表面で使用できます。しかし、水を吸収しやすい石材は、水アカが発生しやすいため変色に加えて光沢感も変化させるのがネックです。

こまめに墓石表面を清掃することも大切ですが、内部の水分を急速に取り除くことは難しいため、光沢感の変化を完全に防ぐことはできません。

吸水率の低い墓石は経年劣化によって光沢感も変わりますが、発生頻度や範囲は異なります。

墓石の選び方

ここからは墓石の選び方について解説します。墓石を選ぶ時は、吸水率や性能だけでなく、費用なども意識しながら検討しましょう。

吸水率の低い墓石を選ぶ

経年劣化をなるべく抑えたい場合は、吸水率の低い墓石を選ぶことをおすすめします。吸水率の低い墓石は庵治石や大島石で、どちらも国産の石材です。

また、吸水率の低い墓石は、苔や水アカの発生しやすさだけでなく、錆など耐久性も関係しています。

耐久性も重視したい場合は、吸水率が低く硬度の高い石材を選びましょう。硬度とは、石の硬さを表す数値のことで、高い程耐久性と比例します。

ちなみに吸水率が低く硬度の高い石材は、真壁小目石などです。

あえて変化を好む

人によっては、吸水率の低さや高度ではなく、自然の変化に伴って墓石の風合いも変わるタイプを好むこともあるかと思います。

このような好みに合った石材は、国産の本小松石などです。本小松石は、石材の中でも珍しい薄緑色の色合いで、時間経過とともに変化しやすい特徴があります。

そのため経年劣化と捉えたり、劣化を抑えたりしたいといった方にはデメリットと感じることでしょう。

しかし、変化に魅力を見出せる方は、本小松石などの個性的な色合いや変化しやすい石材を探してみるのがおすすめです。

墓石は300種類以上あるため目的に合わせて選ぶことが大切

墓石は種類によって産地や成分、見た目などが異なり、300種類以上取り扱われています。墓石業者によって取り扱い数に違いはあるものの、1業者に対して少なくとも数10種類以上もの石材を選ぶことが可能です。

墓石の選び方のポイントは、吸水率です。吸水率が高い石材は、変化しやすく劣化も早い傾向です。一方吸水率の低い石材は、水を弾きやすく内部に溜めにくい強みもあります。耐久性や変化しにくさを重視する場合は吸水率の低い墓石がおすすめで、変化を好む方は吸水率が高い墓石も選ぶと良いでしょう。

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