これから墓石を建てようと考えている方の中には、オーダーメイドデザインの墓石について検討しているかと思います。オーダーメイドデザインの墓石とは、石材店から用意しているデザインの墓石から選ぶのではなく、完全オリジナルもしくは一部オリジナルデザインで発注するタイプのことです。
しかし、オーダーメイドデザインの墓石といっても、普段の生活で墓石を見る機会は少なくお墓参りなど限定された場面のみとなります。また、オーダーメイドデザインの墓石となると、どのようなデザインの墓石があるのかイメージできません。
そこで今回は、個性的な墓石を作りたい方に向けて、オーダーメイドデザインの墓石の基本から、デザインの傾向や施工の流れなどお教えます。
そもそも墓石について普段の生活で詳しく知る機会は少なく、決められたデザインの中から選ぶものとして考えている方もいるのではないでしょうか。墓石のデザインには型もありますが、自由にデザインできるケースもあります。
そこで、まずは墓石のデザインについて基本からご紹介していきます。
墓石といえば、縦長のデザインをイメージするかと思いますが、こちらは和型の墓石と呼びます。そして和型の墓石には、角柱型や笠付型など様々な石塔(墓石の中心で戒名などが彫刻されている部分)があり、それぞれ決められた形状です。
ですので、オーダーメイドデザインの墓石でなくとも、一般的な墓石のデザインで様々な形状やデザインに変えることができます。
もし、墓石デザインに興味がある方で、デザインに種類が無いと思っていたためオーダーメイドデザインを検討している場合は、改めて定められたデザインから選んでみてはいかがでしょうか。
基本的に墓石を購入・設置する時は、石材店から提示される何種類かのデザインを組み合わせるか、石塔や台座など諸々あらかじめ決められた墓石から選ぶ2種類から検討します。
しかし、石材店の中には3つ目の選択肢となる、オーダーメイドデザインにも対応しているケースがあります。オーダーメイドデザインとは、1から形状を設計し石材を選ぶことで完全オリジナルの墓石を作るサービスです。
そのため既存の型とは大きく異なるデザインも注文できますし、家族や購入者自身の思いを形にできるためオーダーメイドデザインを選ぶ方もいます。
石材店によっては専門のデザイナーを抱えていないこともあるので、電話や店頭でオーダーメイドデザインに対応しているか問い合わせてみましょう。また、墓石を建てる前に、寺院や霊園へオーダーメイドデザインの墓石を、建ててもよいか聞くことも大切です。
寺院や霊園によっては、既存の決められた型でなければ設置を認めないこともあります。
オーダーメイドデザインの墓石を作るためには、まず専門のデザイナーを抱えている石材店へ問い合わせを行います。そして、大まかな完成イメージを持っているのであれば、それを紙などに簡単に描き、担当のデザイナーと共に打ち合わせを繰り返していきます。
完成イメージやコンセプトが決まれば石材店のデザイナーが、完成イメージなどを基にCADなどを用いてデザイン設計を具体的に行っていく流れです。また、施主に設計図を提示し、要望を取り入れながら何度か修正していきます。
各部の寸法や強度なども具体的に決めながら、設計図を完成させ費用の確認などに入ります。
オーダーメイド墓石の費用は、既存の型が決められた墓石よりも、デザイン料や必要となる石材の量や特殊加工(必要な場合)、その他オプションが付くため相場よりも高くなる傾向です。
ちなみに一般的な和型の墓石は、100万円〜180万円台の間で決められることが多いので、前述の特殊加工などを含めると200万円以上になると考え、予算確保するのがおすすめでしょう。
また、石材店によって細かな金額設定は異なるため、複数社から比較検討するのがいいでしょう。当社墓石ナビでは、無料で石材店を一括見積しますので、オーダーメイドデザインの墓石を建てる方もご利用を検討してみてはいかがでしょうか。
オーダーメイドデザインの墓石は、耐久性など可能な範囲で自由にデザインの要望を盛り込んでもらえます。しかし、人によっては標準型の墓石デザインにしておけば良かったと、後悔してしまうこともあります。
そこで、ここでは墓石のデザインで後悔しないために、標準型のデザインについて基本からお教えしていきます。墓石の形状は、既存の型も厳かで素晴らしいです。
基本を理解した上で、オーダーメイドデザインにするべきか考えてみましょう。
石材店が用意している墓石の型には、オーダーメイドデザインを除くと和型と洋型の2種類に分かれています。
そして和型の墓石とは、基本的に石塔が縦長の形状となっている形式です。多くの型がイメージできる形状で、一見すると同じ形状・デザインのみしかないと考えている方もいるでしょう。
和型の墓石にも様々なデザインがあり、地域や時代によっても異なる形状となっているのです。
和型の墓石の種類については、石塔など全体の形状から各部によっても細かな違いがあります。そこで、以下に石塔に焦点を当て、いくつか種類をご紹介していきます。
石塔とは墓石全体のことで、石塔の形状やデザインに様々な種類があります。また、石材店ごとにオリジナルの石塔を提供している場合もあるので、多種多様です。ここでは基本的な3形状をご紹介します。
笠付型:仏石(戒名や家の名が彫刻されている部分)に笠の形状を加えたものです。笠をかぶったようなデザインになります。
角柱型:仏石が縦長・角柱の形状となっています。標準型ともいえるでしょう。
位牌型:仏壇のような形状になっている仏石を指します。
石材店が取り扱っている墓石の中には、洋型の墓石と呼ばれるタイプもあります。洋型墓石に厳密な定義はありませんが、基本的に横長・横書きとなっているのが特徴です。
近年では、和型の墓石に関する好みなどの違いから、洋型墓石を注文する方も珍しくありません。また、洋型の墓石には和型の墓石のような、角柱型など型がないため石材店によってデザインの方向性や形状に大きな違いがあります。
厳密な決まりはありませんが、ここでは代表的な形状やデザインについてご紹介していきます。
洋型墓石の基本は仏石(竿石)に該当する部分が、横長で正面に角度を付けています。また、香炉や花立など、日本の様式に合わせた形状に設計されているのも特徴です。
中台(竿石の下に設置されている石材)については、二段と一段の2種類用意していることも多いです。
ここでは墓石のデザインで人気のタイプや傾向について、ご紹介していきます。オーダーメイドデザインも人気が出始めていますが、既存の形状も安定した人気があります。
和型の墓石にも多数の種類があるものの、標準型でもある角柱型の墓石も人気です。シンプルな形状ながら、格式高い雰囲気が出るため多くの方に選ばれていると考えられます。
どの石材店でも対応してくれるので、注文しやすいのも特徴です。色は黒やグレーが基本です。しかし、最近では色に個性を出したい方もいるため、赤など他の色にも対応できる石材店もあります。
墓石は社会の変化と関連している傾向があり、一族のお墓という意味合いから個人のお墓へと変わりつつあります。
そして個性や個人の要望を取り入れられるという点で、オーダーメイドデザインの墓石を選ぶ方も多く人気です。
オーダーメイドデザインの墓石には型がないので、各石材店の技術によっても仕上がりが変わります。また、専門のデザイナーが必ず在籍している訳ではないので、見積や注文を行う前に確認しましょう。
ここまで墓石の種類や基本的な型、そしてオーダーメイドデザインの墓石についてご紹介しました。
個性的な墓石を建てたいと考えている方は、オーダーメイドデザインの墓石を注文するのもありですし、洋型の墓石から検討してみるのもおすすめです。また、和型の墓石にも様々な種類があるので、費用面で悩んでいる場合は様々な型の中から選ぶのもいいでしょう。
また、これから石材店を選ぶ方は、当社墓石ナビのご利用がおすすめです。
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仕事で忙しく専門のデザイナーがいる石材店を探す時間が無い方や、どの石材店なら相場より安く工事してくれるのか分からない方も、是非ご検討してみてください。