違う宗派の墓をまとめることはできる【墓石ナビお役立ちコラム】

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違う宗派の墓をまとめることはできる?

各家庭によって墓地の管理方法や考え方に違いがあるため、現状維持の場合もあれば変更を検討している場合もあるのではないでしょうか。

たとえば親族間で宗派が異なるものの1つにまとめたい、夫婦それぞれの祖先のお墓を1つにまとめたいなど、様々な理由からお墓を1つにしたいけれど分からないところも多いでしょう。

宗派が同じ場合であれば、一般的にお墓をまとめることについて問題なく行えると考えます。しかし、宗派が違う場合は、供養方法や考え方など大きく異なることもあるため、お墓を1つにまとめること自体難しい可能性もあります。

そこで今回は、違う宗派となっているもののお墓をまとめたい方に向けて、手続きや墓石など注意点についてご説明していきます。違う宗派でもお墓をまとめられるケースもありますが、諸々注意すべき点もあるので慎重に検討しましょう。

違う宗派の墓をまとめる方法と注意点

各家庭によっては夫婦それぞれの宗派が異なり、お墓についても異なる方式となっている場合があります。
違う宗派でも夫婦それぞれの祖先のお墓を、1つにまとめることは可能です。ただし、場合によっては難しい事情もあるので、慎重に1つ1つ確認しながらお墓をまとめられるか考えていきましょう。
それでは、まず違う宗派のお墓をまとめる流れと、主な注意点をご紹介します。

異なる宗派のお墓をまとめられるが難しい場合もある

宗派とは、仏教の中で異なる考え方や価値観・信仰対象があるため、分派となったことを指し国内に多数の宗派があります。そして宗派の数は、十三宗五十六派あるとされていて、大きく分けると5つの宗派となっているのが特徴です。

各宗派によってお墓の形状についての規則や決まりはありませんが、戒名と法号については異なります。

そして異なる宗派のお墓を1つにまとめることは、墓石を変えたり統一したりなどの手間はありません。ただし、檀家制度を設けているお寺や、管理規約に明確な決まりがある場合は、お墓を1つにまとめられない場合もあるため注意が必要です。

お墓を管理している組織は、お寺や公営・民営など様々ですので、まずは管理者と規約について確認しておきましょう。

檀家制度の条件をクリアしなければいけない場合もある

お寺には檀家制度を設けていることが多く、宗派が違う場合にお墓を1つにまとめるとなった際、新たに檀家として入らなければいけないケースもあります。

檀家制度とはお寺にお布施を行い、その代わりに葬儀や管理の代行などを行ってくれるのが特徴です。しかし、少子高齢化社会など時代の変化によって、檀家制度の維持が困難になっているお寺もあるため、お墓を建てたり違う宗派からまとめたりする際に檀家にならなくても良いこともあります。

そのためお墓を1つにまとめる際に、管理しているお寺の檀家制度について確認や相談してみることをおすすめします。また、お墓をまとめるために一方のお墓を解体する必要もあるため、そちらの檀家制度から抜けなければいけないか確認しましょう。

宗派にこだわりがある場合は身内や親族との関係性に気を付ける

違う宗派のお墓を1つにまとめるケースとしては、両家の祖先のお墓や親族同士のお墓を一緒にするなど様々です。

しかし、異なる宗派に入るために先祖代々入っていた宗派から抜ける場合や、夫婦だけで異なる宗派のお墓にまとめる場合は、親族や身内と揉めるリスクもあります。本来、違う宗派であることを認めるものですし、違う宗派のお墓を1つにまとめることに大きな問題はありません。

ただ、実際は宗派同士で揉め事が起こる可能性もあるので、身内や1人で取り決めるよりかは、親族や身内と話し合ってからお墓をまとめるか決めるのがおすすめです。

お寺や霊園によって固定宗派か不問か異なる

仏教では宗派によって、お墓の形に違いはなく特定の宗派とのお墓を一緒にできないこともありません。しかし、お寺や霊園によっては、特定の宗派のみを受け入れているケースもあるため注意が必要です。

また、固定の宗派にしているお寺の場合は、宗派を定めた上で檀家制度を設けていることが多いです。そのため、違う宗派のお墓を一緒にできるものの、違う宗派の方は檀家にならなければいけません。

もし固定の宗派にしているお寺や霊園の場合は、まず檀家になることを条件にしているか確認が必要です。そして、檀家になるための入檀料や各種手続きについても、1つ1つ聞いてからお墓を一緒にするか改めて検討することをおすすめします。

一方宗派不問としているお寺や霊園もあります。檀家制度は無く、戒名変更もしなくてよい場合が多いです。

宗派の違いや意味について

違う宗派のお墓を1つにまとめる際、そもそも宗派について良く分からないと感じている方もいるのではないでしょうか。
そこで、ここからはお墓にも密接な関係のある、宗派と種類、特徴などについてご紹介します。

仏教における宗派とは

前半でも簡単に触れましたが、仏教は元々1つの宗教でしたが、信仰対象や考え方の違いによって分かれていきました。つまり仏教という大きなカテゴリの中に、浄土真宗など様々な考え方を持った宗派があります。

ですので、宗派は元を辿ると同じ宗教となります。しかし、宗派ごとに分かれていくにしたがって、考え方だけでなくいわゆるマナーや供養方法、お経や数珠など細かな部分にも違いが現れてきました。

宗派は長い歴史の中で、仏教が少しずつ変化・分派してきた結果になります。

宗派によって違う点

国内の宗派は、十三宗五十六派あるとされており、13の宗旨(流派のようなもの)と56の分派(各宗旨から更に分かれた宗派のこと)を指します。

そして各宗派の何が違うのか、主な内容を以下にご紹介します。

  • 悟りに関する考え方や教え方
  • 葬儀の進め方や作法、礼儀
  • 法要の進め方や作法、礼儀
  • お経の内容
  • 数珠(略式と本式)
  • 線香のあげ方
  • 戒名

信仰に関する価値観や根本的な考え方の違いから始まり、教義の内容や葬儀・法要時の礼儀、お経などを中心として違っているのが特徴です。

そしてお墓に対しては特に定められた事柄や考え方は少なく、強いて言えば戒名の変更に伴う彫刻し直しなどでしょう。

宗派の種類

13の宗旨に分かれていると説明しましたが、1940年以前の制度ですので現在は1945年に施行された宗教法人令や、各宗派の独立や分派によって変わっています。そして現代では大きく分けて5つに分かれている状態です。

  • 南都六宗
  • 浄土系
  • 禅宗系
  • 法華系
  • 密教系

そして各宗派から更に細かく分かれている点は、古くから変わらない方式となっています。

主な宗派のお墓に関する特徴

宗派が違うことで、お墓の形状や墓石の材質を変更する決まりなどはありません。しかし、戒名の彫刻し直しやその他違いが、細かくあるので事前に把握しておきましょう。

1つは数珠の種類です。数珠には略式と本式と呼ばれる2種類があり、二連の数珠となる本式は浄土宗や日蓮宗など、一部の宗派のみで使用されています。また、略式の場合は、どの宗派でも使用できます。

他にも線香のあげ方は1本の線香を半分に折って寝かせる浄土真宗や、線香3本を折らずに1本を自身に残り2本をお墓に置く天台宗など様々です。

また、お墓のお供え物については、墓石と同じく宗派による違いはありませんので、マナーや故人が好きだった物から選びましょう。

違う宗派のお墓をまとめることは可能だが事前の確認と準備が大切

夫婦の祖先のお墓が違う宗派であるものの、1つにまとめたい場合はまずお寺や霊園の管理規約を確認しましょう。
お寺の中には、管理規約で違う宗派を受け入れることについて難しい場合や、檀家に入らなければいけないなど事情が異なります。
一方、宗派によってお墓の形状や墓石の種類に違いはありませんので、墓石については特段難しい事情もありません。

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