墓石工事の流れと進め方について【墓石ナビお役立ちコラム】

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墓石工事の流れと進め方

皆さんはお墓を建てる工事の流れについてご存知でしょうか?お墓は自分が建てる前からあるもののような感覚があったり、自分で建てることを意識しないことが多いかもしれません。しかし、いざ必要になった時に工事の流れがわからないままでは安心して工事をお願いすることはできませんよね?

そこで今回は、墓石工事の流れと進め方についてご紹介していきたいと思います。基礎から建立までを段階を追ってお話ししていきます。

墓石工事ってどんな工事?

“お墓を建てる”と言ってもあまりに漠然としていてどういった工事が行われているのかわかりませんよね?ここでは順を追って工事の内容について掘り下げていきます。

墓石工事の流れは以下の通りです。

  • 基礎工事
  • 外柵設置工事
  • 墓石設置工事

以上それぞれの工事について細かく見ていきましょう。

一番大事な部分“基礎工事”!

お墓に限らず、住宅を建てる時やビルを建設する時に一番重要な工事が「基礎工事」です。基礎がきちんと施工されていないと上に建てる物は簡単に崩れてしまいます。お墓の工事にも同じことが言えます。丈夫なお墓を建てるためには基礎工事を疎かにしてはいけません。

そこで、お墓の基礎工事の流れについて、ここではお話ししていきたいと思います。

  • まずは建立予定の墓所の雑草等を取り除き、工事をしやすい状況にしておきます。

  • 次に墓所全体を掘り下げて(根伐り)いきます。この時の深さはおおよそ30-50㎝程度です。

  • 場合によってですが、掘り下げた墓所にコンクリート基礎を敷くために、地盤改良工事を行います。地盤改良にはセメント等を混合したものを敷き詰め、地盤を強固なものにつくり替えていきます。

  • こうして出来上がった地盤にいよいよ基礎を敷いていきます。一般的に多く使われているのは“ベタ基礎”というコンクリート基礎で、コンクリートパネル(コンパネ)で型枠をつくり、砕石や割栗と言われる石を敷いた地盤を転圧機を用いて踏み固めていきます。

  • 十分に転圧が出来たら、基礎の中に納まる納骨室を据え付け、排水穴を設置したら鉄筋を配筋してコンクリートを流す準備は完了です。

  • コンクリートを隙間なく流し込み、表面を水平にならしながら不純物を取り除いていきます。このコンクリートが乾いたら基礎工事は完成です。ここまででおおよそ2日間の工事です。



  • 次の工程「外柵設置工事」へと繋がります。

これらの工事は基本的に建築現場で行われるものとほとんど変わりません。この基礎工事の流れをわかっているだけでも、
業者に適当な工事をされるのを防ぐ事が出来ます。

外柵設置工事

無事に基礎工事が終わった後は“外柵設置工事”へと工程が移動します。
外柵とはお墓を区画するために設置される石の柵の事です。この石柵が設置させると後は墓石を取り付ける作業のみとなります。

ここでは石柵設置工事の流れについてご紹介いたします。

  • 先ほど施工した基礎と石材の接着性を増すために、石材専用の接着剤を塗布していきます。

  • 次に接着剤を塗布した部分にモルタルを敷き、その上に石材を設置していきます。その際水平になるように気を配りながら施工していきます。水平を確認するために水平器を使用しながら一つずつ水平か確認していきます。

  • 石柵の設置が完了したら、嵩が上がった分のコンクリートを流し込むために、鉄筋を配筋していきます。その際、石材と石材の接着部分には金物を取り付け、強度を増しておきます。

  • 配筋までが完了したら、コンクリートを流し込みます。コンクリート打設工事の際、納骨堂にコンクリートが流入しないように注意する必要があります。

  • コンクリート打設が終了したのち、石材同士のジョイント部分にシリコンシーラントを施工し、水が浸入しないようにします。ジョイント部に水が浸入してしまうと、外柵の強度が下がってしまう恐れがあるのです。



  • すべての施工が完了したら、養生期間(乾燥するまで休ませること)を置いて、最終段階「墓石設置工事」へと移行します。

この外柵設置工事は基礎工事から続くお墓の地盤を作り上げる重要な工事です。ここまでの工事が無事に終わっていなければ丈夫な墓石を建てる事が出来ません。

墓石設置工事

基礎工事・外柵設置工事が無事に完了したら、最後に待っているのは「墓石設置工事」です。お墓を建てるにあたってのメイン工事に当たり、この工事が成功するかによって満足度は大きく変わってしまいます。

ここではお墓が立ち上がるまでの最後の工程をご紹介していきます。

  • 外柵設置工事の最後に打設したコンクリート基礎の上に、墓石の土台“芝台”を据え置き、支え石を設置します。この支え石と基礎の間に衝撃吸収材を施工し、大きな揺れで墓石に影響が出ないようにします。

  • 衝撃吸収材を施工した後は、支え石と芝台の水平を出すために、ハンマーでたたきながら細かく水平を確認していきます。

  • 芝台を設置したのち墓石の下に配置する“4つ石”と言われる部材を設置していきます。4つ石の接合部はそれぞれ凹凸に造られており、うまくはまりこむように出来ています。

  • 4つ石をぐるりと施工し終わったら接合部の入隅を金物で補強します。ステンレス製の金物は強度が高く水にも強い最適な金物です。

  • 芝台・4つ石の設置が完了したら、次は“中台・上台”の取り付け工事へと移行します。上に墓石を載せるための台座にあたるもので、ここでも水平器を用いながら細かく水平を確認していきます。そして、一つ一つの石材を接着剤で丁寧に固定していきます。

  • 中台、上台の設置が完了しましたら最後に“墓石(竿石)”を設置します。竿石まで無事に設置が完了したら、各所結合部分にコーキングを施して水が中に入り込まないようにします。

  • 最後にお墓の周りに除草土を敷き、その上に玉砂利を敷きます



  • こうしてお墓の工事は終了です。

一連の墓石工事の流れは分かりましたでしょうか?
簡単に立っているように見えるお墓も実は精密な工事の上に出来上がっているものなのです。

そこで次の項ではお墓工事にあたって
施主様が気を付けるべきポイントについてお話していきます。

施主が気を付けるべきポイントはあるの?

前項ではお墓工事の一連の流れと進め方についてご紹介しました。しかし流れがわかる事で、次はどんな点に気を付けるべきなのかを知ることが出来るのです。

施主様が気を付けるポイントは以下の通りです。

  • 信頼できる業者に依頼をしているか

では、上記のポイントについて確認していきましょう。

信頼できる業者に依頼をする!

前項でお話ししたとおり、お墓工事には決まった手順が存在し、それらを順序良く施工することで丈夫で安心の墓石が完成します。その中できちんとした施工会社を選ぶことがとても大事になっていきます。

墓石工事自体、安い物ではなく、しかもご家族が眠るための大事な場所です。
そんなお墓を手抜き工事をされてしまったのではたまったものではありませんよね?
そういった残念な気持ちにならないためにも、きちんと施工をしてくれる業者さんを見極めて工事を依頼しましょう。

まとめ

今回は墓石工事の一連の流れと進め方についてお話してきました。

普段なら知る事の無い墓石工事をきちんと理解して工事を依頼することで、わからない部分が明確になり、施工業者選定や業者との打ち合わせがスムーズに進みます。またご自身で工程を知っておくことにより、工事が手抜きなくしっかりと進んでいるかセルフチェックを行うことも可能になるのです。

ご自身もご家族も満足してお墓が建てられるように、工事の内容を理解して工事に臨んでくださいね!

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