昭和時代までは、お墓と言えば灰色或いは黒色の直方体のお墓が整然と並んでいる墓地が殆どでしたが、最近ではヨーロッパ風の壁墓地や、故人の性格をよく表現した個性的な墓地などもできるようになってきました。お盆の時期にも、菊の花だけでなく、ガーベラやチューリップなど、色とりどりの花束やお供え物が増えており、一つの形式に囚われず、好きなやり方で故人を奉る人が増えてきています。
少子化問題に直面している現在、子孫1人に対し、複数の墓地を管理しなければならない状態は避けられません。墓地を作るだけでも巨額の費用がかかる他、お葬式やお墓の維持費などの手間を含めると、かなりの負担がかかります。最近では、これらの問題を少しでも軽減できるよう、永久的に墓地を購入するのではなく、期限付きで墓地を買えるようなシステムが出てきています。
墓地を作るためには、石碑の購入や墓地の永代使用料などを支払う必要があり、全てを含めると百万円以上かかってしまうことが多くあります。また、子孫がいなくなってしまったお墓も沢山でてきており、無縁墓なども増えてきております。このような事態を最小限に減らすため、現在は継承者が必要ないお墓ができるようになってきました。合葬墓もその一つですが、新しいタイプとして期限付きのお墓があります。
すぐに合葬墓に入れるのは何だか忍びない、故人一人だけのお墓を作り、ある程度の期間はお墓参りできるようにしたいという方に向けて、3年や5年などの期限付きで個々の墓地を持てるというものです。期限付きですのでレンタルという形にはなりますが、しっかりと家名が入ったお墓が墓地の中にあり、お参りや供養ができるようになっています。価格も数十万円から借りることができ、延長することも可能です。管理費は別途発生しますが、永代使用料よりもはるかに安くおさえることが出来ますので、期限付きのお墓を使用して供養される方が増えています。
北海道・東北 |
|
関東 |
|
甲信越・北陸 |
|
東海 |
|
関西 |
|
中国・四国 |
|
九州 |