墓地の中には、名前が朱色に塗られた墓があります。
これは、墓を建てた人がまだ生きており、その墓にお骨が納められていないことを示しています。
このように、生きているうちに、お墓を建てるという人もいるのです。この生前にお墓を建てることに問題はないか、ということですが結論から言えば問題はありません。
生前に自分の墓を建てることを寿陵と言います。寿陵は、不老長寿を深く信仰した秦の始皇帝の墓がその起源だと言われています。
この風習は、後に日本にも伝わり、聖徳太子も存命中に墓を建てています。寿は、長寿を表し、寿陵には、長寿を祈願する墓という意味もあるのです。
そのため、生きているうちに墓を建てると縁起が悪い、早死にする、などとも言われていますが、逆に縁起が良いこととされているのです。
生きている間に墓を建てるとメリットとなることもあります。まず、墓は、相続税や固定資産税の対象外になるので、節税対策になります。自分が永眠する墓地を自分で選ぶことができる、ということもメリットとなります。
また、墓を建てるときには、大きな費用がかかる場合もあります。
残された家族に経済的な負担をかけたくないと思っているならば、生きているうちに自分で墓を建てておくと安心です。
以上のようなことを理由に、最近は生きているうちに自分の墓を建てるという人が増えています。
最後に、問題挙げるとしたら、公営墓地を利用したい場合は、応募資格の中に、遺骨が手元にあること、という条件がある場合もあるので、その点には注意が必要です。
また、墓を持つと管理費などの費用も負担しなければいけません。 遺骨がなくても墓地の使用規則は守らなければいけないので、その辺りもよく考えておきましょう。
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