墓石のリフォーム方法について【墓石ナビお役立ちコラム】

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墓石のリフォームの方法

墓石はメンテナンス次第で長持ちさせることはできますが、長い年月の間に少しずつ劣化していきます。
使用されている材質によって劣化の程度が違うので一概にはいえませんが、多かれ少なかれ必ず劣化します

先祖代々から続く古い墓石の場合、文字が読みづらくなっていたり、欠けたり苔が生えたりして見た目にもご先祖様を大切にしていないのでは?と思われてしまうかもしれません。

しかし、墓石をリフォームすれば問題は解決できます。
そもそもリフォームができることをご存じない方もたくさんおられます。
今回は墓石のリフォームについてご紹介いたします。

リフォームの種類と値段について

ひとことでリフォームといっても実際は様々な方法があります。

種類内容値段
墓石リフォーム墓石のみを交換する32万円〜
外柵・巻石お墓の周りを囲っている柵の交換40万円〜
総リフォーム敷地内にあるものすべてを交換200万〜300万円
磨き直し墓石を研磨して綺麗にする12万円〜
納骨棺納骨している空間(地中)の構造交換10万円〜
墓誌交換、新設墓石横の墓誌交換または新設5万〜10万円
耐震倒壊しないよう耐震対策5万円〜
カロート蓋石交換納骨棺の蓋の交換5万円〜
雑草対策敷地内の雑草駆除3万円〜
香炉交換墓石手前のお線香やお花を生ける部分の交換3万円〜
墓石目地補修石の継ぎ目を補修3万〜6万円
撤去不要な部品やお墓を移転するための撤去(改葬)10万円〜
移設お墓の移転などでの移設(改葬)40万円〜
文字彫刻現場彫り職人さんが墓地で名前を新規に彫刻する3万円〜
傾き、ズレ直し傾きやズレを補修12万円〜
防水加工劣化防止加工3万〜
水垢、苔水垢や苔の除去2万〜8万円
塔婆建てお塔婆立ての新規設置5万円〜
ペイント入れ名前に色をつける1万円〜
化粧砂利砂利の追加(1平方メートル)3千円〜

上記表は一例で値段も目安です。

リフォームは既存の墓石だけを補修するだけでなく、新規に追加したり撤去したりもできます。
移設や撤去に関しては別途法的手続きも必要になりますので別の記事でご紹介いたします。

各リフォーム方法の値段には大きく価格差があります。
これは、石の大きさや材質によって工法や材料が変わるからです。

石の種類

墓石でもっともよく使用されているのが「御影石(花崗岩)」でその8割は海外(中国・インド・アフリカなど)からの輸入品です。
御影石の種類として、石の硬さ、吸水性、色などの違いもありその数は数百種類にもおよびます。
その中から墓石として石材店が扱う種類が30〜40種類あり、地域や店舗によって扱いがないものもあるので、実際には10種類程度の中から選択することになります。

注意していただきたいのは、石の値段はある特定の品質だけでは決まらないということです。
基本的に、人気があって産出量が少ないものが高額になります。
なので、安い石の品質が悪いとは言い切れません。
海外の石材は石そのものの値段が安かったとしても、運送費用がかかっていますので国産より高くなることもあります。
また外国産はこれまで国内で見慣れた墓石とは違う色合いなので、人気がでてしまうと在庫が少なくなって値段が上がってしまうこともあります。
あくまでも、需要と供給のバランスによって値段が決まっているということです。

在庫処分などのセール品では故人に申し訳ないと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、その時の流行と値段が一致しなくなった結果のセールであり、品質が劣っているから安売りしているとは限りません。
色や質感などが希望に沿っていれば、セール品でも購入しておくべきです。
もしかしたらもう2度と同じような品質の墓石に出会えないかもしれません。

また材質の良し悪しは素人では判断できませんので、信頼できる石材屋さんに相談するのが良いでしょう。

色についても黒石は縁起が悪いということを聞いたことがあるかもしれませんが、それは迷信や気分的なものであって、仏教で黒はダメだということではありませんのでご安心ください。

墓石の形

ここ数年でおしゃれな墓石が劇的に増えました。
古来からある長方形の墓石(和型墓石)ではなく、個性を出したいという方が洋風の墓石を購入することも多くなってきました。
霊園によっては洋風なデザイン墓石で統一する決まりがある場合もあります。
しかし、長方形の墓石(和型墓石)には仏教的な意味があります。
長方形の墓石(和型墓石)はお釈迦様の遺骨を納めた仏舎利塔や霊魂が解脱し成仏する姿を形にした五輪塔を模しています。
神道型トンキ加工(角錐状)や五輪塔、宝篋院塔などもありますが、古来よりある形にはきちんとした意味があるのです。

先祖代々のお墓をデザイン墓石に変更される際は、親戚一同に了解を得ておくとトラブルを避けることができると思います。
また、宗派によっては選択できない形もありますので、墓地の管理者(お坊さんなど)に確認を取っておくことも必要です。

墓石の流行と値段

墓石にも流行や人気があります。

  • インド原産の濃いグリーン系 和型(60万円〜)洋型(30万〜)
  • インド原産の明るいグレー系 和型(50万円〜)洋型(30万〜)
  • 中国原産の濃い青系 和型(40万円〜)洋型(30万〜)
  • 関東で流通量が多い白御影石 和型(25万円〜)洋型(20万〜)

海外石材は輸送量が加算されるので国産より高くなる場合があります。
また国内にはない材質ですと、その希少性から値段が高くなります。

墓石は天然素材なので全く同じものは存在しません。
個々の色合いや模様などの違いも当然ありますので、全体的な印象が 墓地にマッチするかどうかを考えるとよいでしょう。

墓石の材質以外でも大きさによってお値段は変わります。
設置敷地が広い場合や外柵、塔婆立て、墓誌などの外装を設置すればそれだけ費用はかかります。

墓石の清掃

敷地内の雑草除去ではあまり心配はいらないのですが、墓石の苔や水垢を洗浄してもらうときは契約内容をよく確認してください。
業者によっては高圧洗浄機で一気に清掃することがあります。
この方式は安価でできますが、墓石を傷つける可能性もあります。
見積もり時にどのような洗浄方法で墓石への影響がどの程度あるのか?
墓石が傷ついた場合の保証はどうなっているか?などの点にも注意してください。

墓石の研磨では石材や状況によって異なりますが、数ミリから数センチ削るので若干小さくなります。
これについても事前の説明がないようであればきちんと確認しておきましょう。

研磨を行う時にコーティングも実施しておくと長持ちしますので、リフォーム内容をうまく組み合わせる事もご検討ください。

依頼と手続き

まず家族や親族とよく話し合って実施するかしないかを決めましょう。
リフォームはそれなりの金額になるので、先祖代々のお墓なら親族で代金を折半することも事前に相談しておくとよいでしょう。
信仰心の強い方がいらっしゃると、お値段がどんどん高額になる傾向がありますので実施可能な予算もしっかり決めておくと安心です。

そして、まずは石材屋さんを探しましょう。
墓地が遠方にある場合は居住地の石材屋さんより、墓地に近い方がいいでしょう。
居住地と墓地が遠く離れている場合、運搬費用が余分にかかるからです。
また、購入金額とは別に工賃がかかることも考慮しておきましょう。

そして、墓地の改葬や移設には行政の許可とお寺の許可が必要です。

また、お寺に対しては退去側と受け入れ側双方にお布施をお渡ししなければなりません。

お布施はだいたい1万〜5万円くらいが相場となります。
退去側は少なめでもいいと思いますが、受け入れ側には今後もお世話になるので気持ちを添えるといいと思います。

役所でも証明書発行には手数料がかかりますので各市町村窓口にお問い合わせくだだい。

墓地や霊園は市街地から離れた場所に置かれていることが多いです。
地域によっては石材店が墓地周辺にない場合もあります。
そうなると専売になってしまい、居住地域の石材屋さんよりお値段が少々お高めになることもありますが、今後のメンテナンスやちょっとした修理でも対応してもらう予定なら、業者さんとよく話し合って予算に合わせて割り引いてもらうとよいでしょう。

墓石のリフォームは業者によって価格差があります。
価格が統一されていないので、相見積もり(複数の業者で見積もりを出してもらって比較検討する方法)をとるようにしましょう。
ただし墓地によっては業者が指定されている場合もあります。
事前に確認するようにしましょう。

まとめ

墓地のリフォームはご自身や親族の方の信仰心や、石材店、お寺とのおつきあいなど複数の関係者との意見のすり合わせが必要になります。

管理している親族の独断で決めることは、後々の親戚づきあいを破綻させる恐れもあります。
信仰心の違いで、呪いだの祟りだのと言い出す人もいるかもしれません。
石材業者自体の数もそれほど多くはないので、あれこれ選択ができない場合もありますが、ご自身でまずはよく調べてから親族と相談し、実施の有無を決めるところから始めてください。
また一度に全てをリフォームすると費用がかかりますので、少しずつリフォームする事も検討してください。

親族全員とじっくりご相談されることが最も大切です。
全員が満足できるよう、良く話し合いをなさってください。

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